「さっぽろ雪まつり」の模様を国際IPTV放送規格LIMEでフィリピンとシンガポールに中継
2013年3月12日

NTTエレクトロニクスはOKI※1 と共同で、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)に協力して、次世代ネットワークの実現に向けた研究開発用テストベッドネットワークとして構築・運用している「JGN-X」※2 を使い、2月5日から北海道札幌市で開催された「さっぽろ雪まつり」の放送映像伝送に成功しました。

この実証実験プロジェクトはHTB北海道テレビがITUのIPTV国際標準規格「LIME」※3 で作成した「さっぽろ雪まつり」のマルチメディアコンテンツをスイス(ジュネーブ、ITU本部)、シンガポール、フィリピン(アテネオ大学)のIPTVに配信するというもので、NTTエレクトロニクス社製HVE9100※4HVX500※5 がエンコーダ、トランスコーダとして使用され、「OKI MediaServer※6」を配信サーバとして組み合わせることで、広帯域から低帯域までのさまざまな国際ネットワーク環境に適応して動画の配信ができることを証明しました。

NTTエレクトロニクスは今後も、最先端の技術と高い信頼性を有する高品位エンコーダ、トランスコーダで映像による感動を国内外のマルチスクリーン、IPTV向けに提供していきます。

※1
沖電気工業株式会社(Oki Electric Industry Co., Ltd.
本社: 東京都港区虎ノ門1-7-12(電話: 03-3501-3111 大代表)
※2
NICTのネットワーク研究の柱となる新世代 ネットワーク技術の実現とその展開のための新たなテストベッド環境として2011年4月から構築、運用を開始したNICTの新世代通信網テストベッド。
※3
インターネット上でテレビ受像機に映像配信を行うためITU(国際電気通信連合)において議論され、ITU-T H.762勧告として採用された世界標準規格で、Lightweight Interactive Multimedia Environment for IPTV servicesの略。
※4
AVC/H.264対応 HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダ HV9100シリーズ
放送のプロフェッショナルの声に応え、世界で初めてハイ4:2:2プロファイルに対応した高画質 HDTV/SDTV エンコーダ/デコーダです。MPEG-2とAVC/H.264両方の動画圧縮規格に対応しているので、MPEG-2とAVC/H.264が混在する運用過渡期でも、状況に応じてどちらの規格にも対応できる高い柔軟性を発揮します。
また、自社のハードウェアベースLSI採用により、約15秒での超高速立ち上げを実現しました。パラメータ変更時などの再起動待ち時間の大幅な短縮に成功したことで、一刻を争う放送現場に適したコーデックとなっています。
※5
マルチプラットフォーム対応高機能メディアトランスコーダHVX500シリーズ
HVX500シリーズは、一つの入力映像ソースを、iPhone、iPad、Androidベースのスマートフォン・タブレット端末、Windows PC、およびSTBに至る多岐にわたる再生機器の、それぞれに最適なビデオ・プロファイルにリアルタイムに変換し、スムーズかつストレスのない映像配信を実現します。
※6
OKIが開発したIP映像配信システム。代表的な映像配信機能を標準機能として備えており、ITU-T IPTV標準「LIME」の相互接続イベントで配信サーバとしての実績を持つなど、HVE9100やHVX500と組み合わせて多彩な映像配信システムを構築することができます。

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