HD MPEG-2 エンコーダ/デコーダを韓国MBC放送局が採用
2006年3月16日

NTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は韓国3大ネットワークの一つであるMunhwa Broadcasting Corporation(MBC)の素材伝送向けにHD MPEG-2エンコーダ/デコーダの納入を開始いたしました。

今回の納入はMBCのソウル本局から地方局19局に向けての素材配信に対応したHigh Definition仕様のエンコーダとデコーダです。MBCがHDデジタル放送を拡大強化する中、高画質、操作性、機能性といった面からNTTエレクトロニクスのコーデックを採用いただきました。

MBCのソウル本局には配信用にエンコーダとデコーダ、韓国全土に広がる19の地方局には素材を受信するためのデコーダが設置され、本局から送られるMPEG-2ストリームを各地方局で受けることにより、高画質の素材を韓国全土の配信に利用することが可能となります。

Busan(釜山)、Daegu(大邸)、Gwangju(光州)、DaeJeon(大田)、Jeongju(全州)、Masan(馬山)、Chuncheon(春川)、Cheongju(清州)、Jeju(済州)、Ulsan(蔚山)、Gangneung(江陵)、Jinju(晋州)、Mokpo(木浦)、Yeosu(麗水)、Andong(安東)、Wonju(原州)、Chungju(忠州)、Samcheok(三陟)、Pohang(浦項)に位置するMBCのすべての地方局によりHDデジタル放送のネットワークが形成されます。

TV Network & Master Control Division / Director Yi Chan-Gyu様の弁「MBCではNTTエレクトロニクスのエンコーダ/デコーダの採用によりHDでの高画質の放送が可能になりました。リップシンク性能(注1が良く、画像・音声間の位相差がない特長から簡単なシステム構成、運用が実現できました。更に品質の高い安定した稼動が得られています。」

納入された製品はHD MPEG-2 HDエンコーダHE3100、及びMPEG-2 HDデコーダHD3100で国内外から画質で高い評価を得ております。1080i、720p、480iなど各種画像フォーマットに対応、音声は最大2系統、合計8chのエンコードが可能です。またフロントパネルによる容易な操作、短時間でのブートアップ(注2を実現しています。また画像と音声の位相差がゼロという特徴を有します。

NTTエレクトロニクスでは世界的なHigh Definitionデジタル放送の拡大に伴い、このような海外の放送局への高画質対応エンコーダ/デコーダの拡販を積極的に進めていく予定です。

製品写真「HE3000シリーズ」「HE3100シリーズ」
上:HD MPEG-2 エンコーダ HE3000シリーズ(ハーフラックサイズ)
下:HD MPEG-2 エンコーダ HE3100シリーズ(フルラックサイズ)

HD MPEG-2エンコーダ/デコーダの採用概要図
MBC放送局による採用イメージ

用語の説明

注1
リップシンク性能
画像転送後の画像と音声のずれを唇の動きと声で判断することからリップシンク(唇の同期)といった言葉でその性能をあらわしている。リップシンクがゼロということは唇の動きと声が一致しており最良の状態をいう。(本文へ戻る
注2
ブートアップ
装置の起動、立ち上げ。(本文へ戻る

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