HD MPEG-2 エンコーダ/デコーダが米国CBSのニュース取材試験に合格
2006年7月27日

画像圧縮技術のインダストリーリーダーであるNTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は本日、米国の3大テレビネットワークの一つであるCBSのニュース取材(ENG(注1))試験にHD MPEG-2 エンコーダ/デコーダを提供し、同製品のHDニュース取材への適合性が確認されたことを発表しました。

CBSによる試験は、エンパイアステートビルに設置された受信機で、半径35マイルの範囲を移動する中継車から発信されたHDデータ(18Mbps~28Mbps)のマイクロ波を受信して行われました。マンハッタンのビル群の中を走る中継車から発信されたHDデータは100%完全に受信され、試験は成功裏に終わりました。この最も難しい地形/環境条件下での試験により、従来衛星ニュース取材(SNG(注2))を行わなければならなかった場所においても、中継車により取材が可能であることが確認されました。

この試験で用いられた中継車にはNTTエレクトロニクスのMPEG-2 HD エンコーダ HE3000を搭載、HD-SDI(注3からDVB-ASI(注4へのMPEG-2データ圧縮が行われ受信側ではMPEG-2 HD デコーダHD3000によりHD-SDIにデコード、映像モニターにつながれました。この間、データ伝送にはMicrowave Radio Communications社のRF技術が使われました。

中継車両

使用された製品はMPEG-2 HD エンコーダ HE3000、及びMPEG-2 HDデコーダHD3000で、世界中で画質に対する高い評価を得ております。1080i, 720p, 480iなど各種画像フォーマットに対応、音声は最大2系統、合計8chのエンコードが可能です。またフロントパネルによる容易な操作、短時間でのブートアップ(注5を実現しています。また画像と音声の位相差がゼロという特徴を有します。更に1Uの高さ、ハーフラックのコンパクトなサイズで2Kg(4.4lbs.)と軽量ですので持ち運びが容易です。

NTTエレクトロニクスの大久保恒夫事業部長は次のようにコメントしております。
「NTTエレクトロニクスのエンコーダ/デコーダソリューションは、日本を始め世界の放送業界で採用され、高い実績と信頼を得ています。今回のテスト結果を始めとして、北米のユーザーからも大変良いフィードバックを得ております。当社のパワフルかつリライアブルなソリューションで、臨場感が求められるライブ中継、難しい地形条件での中継など、あらゆる場面でのHD放送を強力にバックアップできると確信しております」

NTTエレクトロニクスでは世界的なHD(High Definition;高精細)デジタル放送の拡大に伴い、このような海外の放送ネットワークへの高画質対応エンコーダ/デコーダの普及を積極的に進めていく予定です。

製品写真「HE3000シリーズ」「HE3100シリーズ」
上:HD MPEG-2 エンコーダ HE3000シリーズ(ハーフラックサイズ)
下:HD MPEG-2 エンコーダ HE3100シリーズ(フルラックサイズ)

用語の説明

注1
ENG(Electronic News Gathering
ニュースをハンディカメラでリアルタイムに撮影、撮影したデータをテレビ局に放送素材として送るシステム。(本文へ戻る
注2
SNG(Satellite News Gathering
ニュース現場に車載型衛星地球局を派遣し、現場からテレビ中継するシステムのこと。(本文へ戻る
注3
HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface
放送用ハイビジョンデジタルVTRで多く採用されている信号規格。SD(Standard Definition)-SDI(270Mbpsと360Mbps)に比べ、高いビットストリーム(1.4835Gbpsと1.485Gbps)となり、非圧縮のハイビジョン映像を1チャンネルとPCM音声信号を16チャンネル持ち、タイム・コードなどのデータを多重して伝送できる。(本文へ戻る
注4
DVB-ASI(Digital Video Broadcasting Asynchronous Serial Interface
DVB(欧州のデジタル放送標準化団体)の標準映像インタフェースで、現在のMPEGCODECに装備され、MPEG2-TSを伝送する非同期系のインタフェースのこと。(本文へ戻る
注5
ブートアップ
装置の起動、立ち上げ。(本文へ戻る

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