音声処理機能強化、機動性向上の新“HDTVエンコーダ/デコーダ”シリーズ発売
2006年11月14日

初の16チャンネルPCM音声対応、Dolby E符号化、IP化機能をオール・イン・ワンで実現

NTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は、素材伝送、局間伝送における機能強化を図ったオール・イン・ワンの新HDTVエンコーダ/デコーダ製品「H5100シリーズ」を開発し、2006年11月10日より受注を開始します。

本「5100シリーズ」は、高い映像品質で好評の現行製品「H3100シリーズ」の後継機種で、さらなる映像品質向上、高臨場感を実現するため音声伝送の多チャンネル化、需要増大のIP伝送(注1)化、および機動性の更なる向上等のニーズを一体化により実現しました。

本「H5100シリーズ」は、最大16チャンネルのPCM音声入出力、さらにはDolby E(注2)またはDolby Digital(注3)モジュールの内蔵に加え、IPインタフェースなどもオプション搭載でき、従来3つ以上の別々の機器で処理していたものを一台で実現し、機動性を大幅に向上しました。
このほか、衛星伝送における秘匿性向上を実現するBISS-1/Eスクランブル(注4)機能の搭載、Webでユーザ操作性向上をねらったHTTPメニュー(注5)の採用、SNMP機能(注6)によるメンテナンス性の向上により一層のユーザ・フレンドリ化を実現しました。

本「H5100シリーズ」の符号化処理は、自社開発の高画質1チップMPEG-2コーデックLSI「VASA」を搭載し、本装置の軽量・小型化や電源投入からの高速な起動を実現しています。尚、本「H5100シリーズ」には、エンコーダの「HE5100」とデコーダの「HD5100」とがあり、日本放送協会(NHK)様との共同開発により製品化しました。

今後は、AVC/H.264製品とあわせて、製品ラインナップの充実を図っていきます。

なお、本製品は国内最大の放送機器展示会2006年国際放送機器展(InterBEE 2006(International Broadcast Equipment Exhibition 2006);11月15日(水)~17日(金)、幕張メッセで開催)に出展します。

 

H5100シリーズ 登場の背景

当社現行モデル「H3100シリーズ」は、高い映像品質であることが評価され、各種国際イベントやスポーツをはじめとした現場からのHDTV中継シーンや局間伝送において、日本はもとより海外の放送局での採用例が増えています。このような中、デジタル放送の番組制作環境において高臨場感を実現するため5.1チャンネル以上、特に8チャンネルを超える音声伝送の要求があり、またIP伝送の需要の高まりでIP化機能の一体化の要求がありました。このような声に応えて、機能をオール・イン・ワンで実現したものが「H5100シリーズ」です。

H5100シリーズ 新機能と特長

  1. 音声機能を大幅に強化
    • Dolby E、またはDolby Digital エンコーダ・モジュールを内蔵 (オプション)
      外付けDolbyエンコーダ不要、省スペースで大幅に運用操作性が向上
    • PCM音声入出力8チャンネル、オプションで16チャンネルに対応
    • Dolby Digitalパススルー機能
  2. IP伝送用ETHERNETインタフェースを搭載(オプション)
  3. HTTPメニュー搭載、SNMP機能でメンテナンスが容易に
  4. BISS-1/E機能搭載、衛星伝送にて秘匿性が向上(オプション)
  5. 欧州RoHS指令に対応

※オプション指定により、HE5100エンコーダはDollby EまたはDolby Digitalエンコーダ・モジュールのいずれか、HD5100デコーダはDolby EとDolby Digitalの共用デコーダ・モジュールが出荷時実装可能。

製品写真「HE5100 HDTV MPEG-2 エンコーダ」
HDTV MPEG-2 エンコーダ/デコーダ「H5100シリーズ」
(写真はHE5100 HDTV MPEG-2 エンコーダ)

用語の説明

注1
IP伝送
インターネット・プロトコルを用いた映像の伝送方式。現在の放送素材映像伝送では専用線伝送が主流ですが、IP回線を用いた映像伝送によりコストダウンが見込まれるため、放送制作分野でも徐々に導入されつつあります。
注2
Dolby E
番組編集および配信に使われる最大8チャンネルの放送品質音声を伝送できる音声符号化技術です。耳で感じる音質の劣化を生じさせることなく、多くの回数にわたって番組の編集、符号化、再符号化を繰り返すことができます。
注3
Dolby Digital
コンパクトディスク上のリニアPCMコード1チャンネル分に満たないスペースを使って、最大フルレンジの5.1チャンネルの伝送と保存を行うための符号化技術で、DVDの音声トラックなどに使用されています。
注4
BISS-1/Eスクランブル
国際衛星を用いた放送素材伝送における秘匿化方式です。
注5
HTTPメニュー
WWW (World Wide Web) 閲覧で用いるブラウザを用いる、ホームページを見るような感覚の設定操作メニューです。
注6
SNMP(Simple Network Management Protocol
TCP/IPネットワークにおいて、ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコルです。

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