ツール・ド・フランスのHD中継にNTTエレクトロニクスのHD MPEG-2装置を採用
2007年7月5日

SFP社(仏)が『ツール・ド・フランス』のHD放送に新製品H5000シリーズを使用

NTTエレクトロニクス株式会社(以下、NTTエレクトロニクス)は画像圧縮技術を幅広く開発しているが、このたび、フランス最大手の番組制作会社で、数多くのスポーツイベント放送も手がけるSFP社(Societe Francaise de Production;本社フランス、以下、「SFP」)にスポーツ実況中継向け放送機材としてHD MPEG-2 エンコーダ/デコーダH5000シリーズを納入いたしました。

今回SFPに納品したNTTエレクトロニクスのHD MPEG-2 エンコーダ/デコーダH5000シリーズは、7月7日より開催される世界最大の自転車ロードレースである『ツールドフランス』のHD放送用としてご利用いただきます。同社は昨年より、4大国際テニス大会の一つである全仏オープンにおいても、NTTエレクトロニクスのHD MPEG-2 エンコーダ/デコーダH3000シリーズを使ってHDによるスポーツ実況中継を実施しております。

SFPの技術担当者ルディー氏(Rudy Dendleux)氏は次のようにコメントしております。「SFPではNTTエレクトロニクスのエンコーダ/デコーダの採用によりスポーツイベントでのHD放送が可能になりました。特に自転車レースでも抜群の機動性と安定性で高画質な映像を送ることができ、今回のツール・ド・フランスではエキサイティングなHD映像が楽しめることでしょう」

今回、SFPに納入された製品は『HD MPEG-2 HD エンコーダ HE5000』および『MPEG-2 HD デコーダ HD5000』で、高い映像品質とハーフラックサイズという小型化で好評の「H3000シリーズ」の後継機種で、欧州RoHS指令に準拠しています。1080i、720p、480iなど各種画像フォーマットに対応し、音声は最大2系統、合計8chのエンコードが可能です。さらに衛星伝送における秘匿性向上を実現するBISS-1/Eスクランブル(注1)機能をオプションで搭載、Webでユーザ操作性向上をねらったHTTPメニュー(注2)の採用、SNMP機能(注3)によるメンテナンス性の向上により、一層のユーザ・フレンドリ化を実現しました。1Uの高さ、ハーフラックのコンパクトなサイズで4kg(8.8ポンド)と軽量で持ち運びが容易ですので、今回ご利用いただくスポーツ中継などには最適です。また、AC電源を二重化したH5100シリーズも用意しています。

製品写真「HD MPEG-2エンコーダH5000シリーズ」
HD MPEG-2 エンコーダ H5000シリーズ(ハーフラックサイズ)

用語の説明

注1
BISS-1/Eスクランブル
国際衛星を用いた放送素材伝送における秘匿化方式
注2
HTTPメニュー
WWW (World Wide Web) 閲覧で用いるブラウザを用いる、ホームページを見るような感覚の設定操作メニュー
注3
SNMP(Simple Network Management Protocol
TCP/IPネットワークにおいて、ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御するためのプロトコル

ニュース

ページの先頭へ