NTTエレクトロニクスのメディアトランスコーダ「HVX500」をT-MEDIAホールディングスが運営する動画配信サービス「TSUTAYA TV」が採用
2014年1月28日

国内最大規模の作品数を保有する株式会社T-MEDIAホールディングス(本社:東京都目黒区、以下、T-MEDIA)が運営する動画配信サービス「TSUTAYA TV」システムのオンラインVOD用トランスコーダとして、NTTエレクトロニクス株式会社(本社:神奈川県横浜市神奈川区、以下NTTエレクトロニクス)の「HVX500」が採用されました。

国内TV向けARIB(※1)フォーマットおよびマルチデバイス向けアダプティブストリーミングフォーマットの同時出力をサポートするメディアトランスコーダ HVX500は、T-MEDIAが保有している大量のVOD用マスターコンテンツをTV、PC、AndroidやiOSのスマートフォン/タブレット端末向けに最適なフォーマットへ高速に一括変換できます。これにより、従来は複数のシステムで実現していたトランスコード作業を一元化することに貢献しました。

T-MEDIAからのコメント。「国内TV向けARIB方式を含めたマルチフォーマットへの対応と、高画質を保ちながら高速トランスコードを実現している点がHVX500採用のポイントでした。サービス拡張に向け、今後もコンテンツ数、対象デバイス端末の拡張を予定しているため、HVX500により更なる効率化を図って行きたい」

NTTエレクトロニクスのデジタル映像・システム事業本部本部長、笠原久嗣は「動画配信サービスのリーディングカンパニーであるT-MEDIA社に採用いただけたことを大変誇りに思います。今後も多様な通信方式やマルチデバイス環境においても高画質・高品質な映像サービスを提供できる製品作りを目指し、市場をリードしていきます」と述べています。

メディアトランスコーダHVX500は、トランスポートストリームやカメラ映像(HD-SDI)からの入力ソースを、異なる複数のストリームにリアルタイムに変換するHVX500 Liveと、国内ポストプロダクションで利用されている種々のファイルフォーマットをファイルベースで変換するHVX500 Serverの製品ラインアップを揃えており、既に多数の国内マルチデバイス配信システムに採用されています。また、今後普及が期待される国際標準のメディア・ストリーミングのプロトコルであるMPEG-DASH(※2)の出力機能にいち早く対応しました。NTTエレクトロニクスは、MPEG-DASHの普及を目的に設立された国際団体「MPEG-DASHインダストリー・フォーラム(※3)」の一員として、MPEG-DASHの日本国内での普及にも努めてまいります。

製品写真「HVX500」
高性能・高機能メディアトランスコーダ「HVX500」外観

株式会社T-MEDIAホールディングスについて

カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社グループで、HD画質の新作ハリウッド映画や人気海外TVドラマが楽しめる「TSUTAYA TV」や、会員数および品揃えで国内最大級のネット宅配レンタル/動画配信サービスの「TSUTAYA DISCAS」など、各種インターネットエンタテインメントサービスを提供しています。

詳細は株式会社TSUTAYAのウェブサイトをご参照ください。

用語の説明

※1
【ARIB】
ARIBはAssociation of Radio Industries and Businessの略称で、通信・放送分野における電波利用に関する調査、研究、開発、コンサルティング等を行っている団体で、標準規格の策定も行っています。
※2
【MPEG-DASH】
2011年11月にMPEGで承認された国際標準規格(ISO/IEC 23009-1)で、HTTP ベースの帯域適応型のストリーミング配信が可能な映像配信規格です。
※3
【MPEG-DASHインダストリー・フォーラム(DASH-IF)】
市場でのMPEG-DASH規格の採用を促進するために多数の事業者や組織で構成された国際的業界団体です。DASH-IFは、インターネット上でのマルチメディア配信のためのこのオープンな国際規格が普及することで、コンテンツ編集ツール、サーバー、CDNとエンドデバイス間の相互互換性が促進され、最終的には市場の成長とエンドユーザー利益の増進を図る目的で設立されました。(DASH Industry Forum 公式ウェブサイト

<本件に関するお問い合わせ先>

NTTエレクトロニクス株式会社
システム営業部
E-mail: sys-info-jp@ntt-el.com

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