NTTエレクトロニクス社、高性能な64GBaudコヒーレントDSPを販売開始
1波長あたり世界最速600Gbps光ファイバ伝送を実現するExaSPEED TERAをラインナップ

概要

  • 業界をリードするExaSPEED®デジタルコヒーレント光ファイバ通信用DSP製品ラインナップを拡充
  • QPSK/16QAM/64QAMで200Gbps長距離/400Gbpsメトロ/600Gbps近距離伝送を実現
  • 1波長あたりの伝送容量を2~3倍に、伝送距離を60%延伸可能で、多様な用途にフレキシブルに対応

2019年2月27日

NTTエレクトロニクス株式会社は、高密度波長多重(DWDM)光伝送システム向けに、高性能な64GBaudデジタルコヒーレント信号処理回路(DSP)の販売を開始しました。

業界をリードするExaSPEED®デジタルコヒーレント光ファイバ通信用DSP製品ラインナップに今回追加されたExaSPEED TERAは、複数の変調速度と変調符号との組み合わせにより、増え続ける通信トラフィック需要に対応して、QPSKによる200Gbps/λ長距離伝送(数千km)、16QAMによる400Gbps/λメトロ伝送(数百km)、64QAMによる600Gbps/λ近距離データセンタ間伝送(数十km)などへの適用が期待されます。

ExaSPEED TERAは、NTTエレクトロニクスCMOS DSPでは3世代目となる最先端16nm CMOS Fin-FETプロセスを採用しています。新規に設計されたDSPコアにより、同じ第3世代製品の32GBaud低電力DSP ※1 ExaSPEED 200(QPSK 100Gbps/λ、16QAM 200Gbps/λ)と比べても1波長あたりの伝送容量を2~3倍に、伝送距離を60%伸ばすことが可能です。QPSK/8QAM/16QAM/32QAM/64QAMの各種変調方式に加え、ハイブリッド変調方式と多次元変調方式を新たに採用し、32Gbaud~64Gbaudの各種変調速度の組み合わせにより、多様な距離や用途にフレキシブルに対応します。

製品写真「ExaSPEED TERA」

なお、本製品には、総務省の委託研究「巨大データ流通を支える次世代光ネットワーク技術の研究開発」と「新たな社会インフラを担う革新的光ネットワーク技術の研究開発」により得られた成果が用いられています。

今後の予定

NTTエレクトロニクスは、今後も業界最先端のDSPラインナップを拡充し、長距離・メトロ・近距離データセンタ間のあらゆる領域でファイバ伝送容量を効率良くアップグレードする手段を提供していきます。

本件に関するお問い合わせ先

NTTエレクトロニクス株式会社
営業推進部 国内営業部 E-mail:bc-dsp@ntt-el.com

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