「プロ野球公式戦ソフトバンクVS中日戦」でのマルチチャンネル映像伝送に協力
2023年7月27日

NTTエレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:佐藤 良明、本社:神奈川県 横浜市、以下 NTTエレクトロニクス)は、株式会社TVQ九州放送が放送された「プロ野球公式戦ソフトバンクVS中日戦」におけるライブ中継のマルチチャンネル映像伝送の実証実験に協力しました。

NTTエレクトロニクスのマルチチャンネルエンコーダ/デコーダ『HC32000E/HC32000D』がプロ野球の白熱した試合を臨場感ある映像としてリアルタイムにエンコード・デコードし、その映像がTVQ九州放送の実証実験に使用されました。

今回の映像中継について、TVQ制作システム部様から以下のコメントを頂いております。

リモートプロダクションの導入を検討しており、本線光回線が切断された場合のバックアップの構築が課題でした。その際、NTTエレクトロニクスの『HC32000E/HC32000D』を使用し、FPU1回線に4本の信号をASIとして束ねて送信することでバックアップの構築ができるのではと思い、実際の試合環境で検証させていただきました。

今回検証にあたって、4台のカメラ映像(HD)と16CHの音声信号を伝送し、1台の信号当たり最大20Mbps、最低11Mbpsで伝送しました。遅延量も本線の光伝送と比較してほとんど感じられず、また画質に関しても最低レートでも動きの速い打球を追いかけるカメラ映像や情報量の多いスタンドの観客の映像等、バックアップとして実用的なレベルでした。
特にメリットに感じたのはカメラ映像ごとに帯域を設定可能なため、画質を優先したいカメラにレートを多く割り当て可能な点でした。

今回の検証では、リモートプロダクションのバックアップとしてインカムやタリーなどの伝送にまだ課題がありますが、画音のバックアップについては可能性があることを確認できました。次のステップとしてこれらの新たな検討課題をまとめ、リモートプロダクションの構築を検討したいと考えています。

中継車屋上からFRUで伝送
現場の送信環境
本社の受信環境

NTTエレクトロニクスでは今後もリモートプロダクションに貢献できるような高画質、低遅延の映像伝送を支える2K、4K、8K対応製品を提供していきます。

HC32000シリーズについて

自社製ワンチップエンコーダ LSIを搭載したH.265/HEVC(2K/4K)対応の高画質マルチチャンネルエンコーダ/デコーダです。最大4K×2ch、HD×8chの同時エンコードが可能になり、スポーツ、イベント、ニュース映像など様々な映像伝送アプリケーションに最適なソリューションを提供します。

本ニュースリリースのお問合せ

NTTエレクトロニクス株式会社

営業推進部 グローバル営業部 第三部門 黒澤
コーポレートコミュニケーション部門 関谷

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