NTTエレクトロニクス、米国ニスティカ社、フジクラは戦略的パートナーシップを締結
~次世代ROADMボード市場での競争力を強化し事業の拡大を狙う~
平成22年3月23日

NTTエレクトロニクス株式会社

NTTエレクトロニクス株式会社(以下 NTTエレクトロニクス、本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 吉村寛)は、米国ニスティカ社(※1)と株式会社フジクラ(以下 フジクラ(※2))と戦略的パートナーシップを結びました。ニスティカ社が開発した波長選択スイッチ(※3)、とNTTエレクトロニクスのPLC(※4)製品を始めとした光通信用製品を組み合わせることにより、高機能なROADM(※5)ボード製品を開発し、製造・販売いたします。

ニスティカ社は2005年1月に設立された米国のベンチャー企業で、ROADMネットワークシステムのキー部品である波長選択スイッチ(商品名:FLEDGE)を開発いたしました。FLEDGE シリーズのコア製品であるFullFledgeは簡易な光学系と斬新なデジタルミラー技術を用いて、光信号を電気信号に変換することなく信号経路を設定(分岐/挿入/通過)することが出来ます。

NTTエレクトロニクスはニスティカ社に出資を行うと共に、FullFledgeとNTTエレクトロニクスのPLC製品などを組み合わせて、高機能なROADMボード製品を開発し、製造・販売いたします。
NTTエレクトロニクスでは、既にPLCを用いたROADM製品を販売しておりますが、今後の通信ネットワークの高速・広帯域化に備えて、フレキシブルな信号経路設定(例えば、信号通過帯域の混在など)が可能なFullFledgeの活用により、製品ラインアップの一層の充実を図ります。

今後は、ニスティカ社の設計技術とフジクラの製造技術及びNTTエレクトロニクスのPLC技術等を用いた新規製品の開発にも取り組んでまいります。

用語解説

※1
ニスティカ社(Nistica Inc.)
本社所在地:米国ニュージャージー州ブリッジウォーター
CEO:アシシュ・ヴェングサーカー(Ashish Vengsarkar)
設立:2005年1月
ニスティカ社の詳しい情報は以下のURLをご参照ください。
http://www.nistica.com/
※2
株式会社 フジクラ
本社所在地:東京都江東区木場
取締役社長:長浜洋一
設立:1910年3月
株式会社フジクラの詳しい情報は以下のURLをご参照ください。
http://www.fujikura.co.jp/
フジクラは、既にニスティカ社とは2007年に戦略的パートナーシップを結んでおり、ニスティカ社の開発した製品の量産を担当すると共に、日本国内での販売も担当しています。
※3
波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)
波長選択スイッチは単一の入力ポートと複数の出力ポートを有し、入力した波長多重信号を波長ごとに分離して、複数の出力ポートの何れかに振り分けて出力することができます。
或いは、複数の入力ポートと単一の出力ポートを有し、上記と逆方向の動作をさせることもできます。
ニスティカ社が開発したFLEDGE シリーズのコア製品であるFullFledgeは出力ポート(或いは入力)が2ポートの1×2WSS(或いは2×1WSS)です。
※4
PLC(Planar Lightwave Circuit:平面光波回路)
PLCは、LSIと同様の薄膜形成・微細加工技術を応用して作製される石英ガラス導波路からなる光回路で、スプリッタ、WDM用波長合分波器などが実用化されています。
※5
ROADM(Reconfigurable Optical Add and Drop Multiplexer
光通信ネットワークのノードに設置される光部品で、光信号の分岐/挿入/通過などの通信経路を設定することができます。遠隔操作でネットワークを再構成できるため、ROADMを用いたリングネットワークが大容量波長多重ネットワーク構成の主流になっています。

<本件に関するお問い合わせ先>

営業本部 企画部 広報担当 萩原 昇

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